第15回で、有酸素運動と無酸素運動の大きな分類をご説明しましたが、みなさんは、なぜ「有酸素」というのかご存知でしょうか?
なんとなく、「酸素を必要とする」「酸素を取り込む器官や機能」と関係していることは想像できると思いますが、実は、もともとはエネルギーの供給機構の分類による用語です。
詳しくご説明しますと、筋活動のエネルギーは、ATP(アデノシン三リン酸)という物質が分解して、ADP(アデノシン二リン酸)とP(リン酸)になるときに発生する化学的エネルギーです。運動を継続するには、ATPが絶えず補給される必要がありますが、筋中には、ほんの数秒間の活動量のATPしか貯蔵されていないので、分解によって生じたADPに再びPを結合させて、ATPに戻すことで補給する仕組みになっています。これを「ATPの再合成」といいます。
運動強度が弱く、ATP再合成のためのエネルギー供給が少なくてもいい場合は、糖質、脂肪、たんぱく質をもとに、酸素を使って効率よくATPが供給されます。また、乳酸のような筋活動を阻害する物質を生成させずにエネルギー供給ができ、そのうえ、乳酸を分解して多量のATPを再合成します。これが「有酸素系」の仕組みです。
このような生理学的な仕組みにより、有酸素運動を行うと、体内に蓄積された脂肪が燃焼されたり、疲労がたまっている場合や筋肉痛を感じている場合に症状を早く回復できたりします。
有酸素運動を始めて5〜10分程度で止めてしまうと、脂肪燃焼効果は薄くなってしまいますので、まずは20分を目安に運動してみましょう! ジムでトレーニングをするときは、いろいろなマシンをトライしてみるのもおすすめですよ。
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