お問い合わせは03-5731-5731
ファシリティマネジメントブログ
ファシリティマネジメントブログ

2013-07-08

FM文学集⑧ 猫だって夢をみる(丸谷才一)

記事カテゴリー :

ファシリティマネジメント課の吉野航平です。

FM_Blog_20130708.jpg

英文学者としてジェームスジョイスのユリシーズを翻訳したり、多くの文学やエッセイを発表してきた丸谷才一。
「猫だって夢をみる」は、親戚の叔父さんの話を聞いているようで、すらすらと面白おかしく読み進むことができます。
吉川英治の「宮本武蔵」、「セーラー服について」「猫のノンレム睡眠について」等、様々な見解を読み手に伝えます。

今回、その中でも気になった「ネクタイ」について、少し書き記したいと思います。
街中で良く見るネクタイの柄といえば・・・そうです、ストライプです。
ストライプにも右上がりのものもあれば左上がりのものもあります。

この違いはなんでしょうか?
と思って調べてみました。
実はこのストライプの向き、「トラッドスタイル」と「アメリカンスタイル」というものがあるようです。

ストライプの柄が「右上がり」を「トラッドスタイル」と呼び、これは元々、ヨーロッパで軍服のベルトの方向に合わせたため右上がりになったと言われています。

そしてその逆の「左上がり」が「アメリカンスタイル」と呼ばれています。
これは、トラッドスタイルがアメリカに渡り、当時の新しい物好きのアメリカ人が「逆にしてみよう」ということで左上がりのものが製造されるようになったとのことです。

日本のネクタイは右上がりの「トラッドスタイル」が多いのですが、その理由は日本のメンズファッションは基本的にイギリスの影響を強く受けているから、ということらしいです。
エッセイの中の丸谷才一論は、各国の交通ルールによって右上がりか左上がりかが決まるというもので、左側通行(日本、イギリス)は右上がりスタイル、右側通行(アメリカ)は左上がりスタイルであると書いていました。
これにも納得しました。

意識されている方は少ないと思いますが、ネクタイ選びの参考になればと思います。

ところで、本の題材に「犬」より「猫」が多く選ばれているような気がしますが、僕だけでしょうか?
猫の方がより人間性を感じるから、なのかもしれません。んーなぜでしょう。


ファシリティマネジメント課
吉野 航平
2013年7月8日

→ ファシリティマネジメントブログのトップへ戻る

→ LIBERTYHILL CLUB のトップへ戻る