広報・制作課の新田康雄です。
前回ご紹介した「北斎」(大久保 純一、岩波新書)に感化され、先月、太田記念美術館の「東海道五十三次の世界 広重と国貞」(2012年8月1日〜9月26日)を観に行きました。ただし、本展覧会は終了しています。
浮世絵という渋いジャンルである点や、雨という悪条件の中で、さぞかし、人が少ないだろうと想像していたら、原宿という場所柄もあって、10代〜20代の女性や20代〜30代のカップルでいっぱいでした。
太田記念美術館は、大型美術館とはまた異なる風情のある館内は、程良い配置と見応え充分な作品の点数で、とても楽しい美術館です。
展示作品の中には、今でいうガイドブックも展示されていました。当時の東海道の旅の関心と高まりが伝わってきます。
当時、世界最高水準を誇る日本の印刷技術。今回、展示作品を通じて、改めてその水準の高さに驚きました。
帰りがけに、「謎解き浮世絵叢書 歌川広重 保永堂版 東海道五拾三次」(二玄社)を購入して、その晩、読み始めました。
各宿駅の作品ごとに、浮世絵の全体図と部分拡大が掲載されており、その解説がとても分かりやすく、面白く、思わず引き込まれます。また、美しい文章も魅力です。そして、人物の仕草等の描写についても丁寧に解説されており、当時の生活等が眼に浮かんでくるようです。
美術館で観てから、この本を読むか、それともこの本を読んでから美術館で観るか、とても迷うところです。
ところで、タイトルの答えですが、一般的には、総点数は、宿駅の数に出発点の日本橋と終点の京都を加えた55枚。
次回は、町田市立国際版画美術館で開催中の「北斎と広重 きそいあう江戸の風景」の見学レポートを掲載させて頂きます。
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