リバティヒルバケーションの岩崎治幸です。
今回の旅の最後のテーマ。
仙台市内からほど近い、石巻市周辺の被災地を巡ってみました。
仙台に親戚が、陸前高田出身の飲み友達がいたりしたので、大震災直後には救援物資などの準備を手伝ったりしたのですが、2年経った今、実際はいったいどうなっているのだろうか・・・
見学に行ってきました。
日本三景の一つ、"松島"へ行ってみます。
ここ松島は、島々が緩衝材となりそれほどの大きな津波の被害はなかったそうです。
慰霊祈念碑が建立されていました。
松島から北上して奥松島や東松島、野蒜海岸へ。
きれいで静か、遠浅で広大な砂浜の海水浴場だった野蒜海岸を5メートルくらいある堤防の上から望みます。
堤防の反対側には松林があり、その向こうはもともと住宅地だったそうです。
瓦礫はすべて撤去されており空き地が広がっています。
未だに水没している田園が多くあり、このあたりには震災前に人が生活していた形跡はまったくありません。
あまり予備知識を持たないで行ったのですが、周辺の家屋はもちろん、近くを走るJR仙石線の列車や駅舎までもが流されていて、この周辺にもかなり甚大な被害があったそうです。
海岸の堤防を7.2メートルまで嵩上げする計画なのでしょうか?
このあとは、さらに北上して石巻市を訪問しました。
宮城県で2番目に人口が多い街で、車で移動するには道路も整備されていてアクセスがよいです。
幹線道路周辺には、大型ショッピングセンターや専門店などがあり賑やかな雰囲気でしたが、駅のある街の中心地が近くなるにつれて 「道、間違ってない?」 と思えるくらい道路がガタついてきて、徐々に街並みも寂しくなっていきます。
白謙本店のある駅前商店街に差し掛かると少しずつ建物の損傷が激しいものが現れ、バイパス周辺とは全く異なった街並みがあり、シャッター街となっていきます。
商店街を通り過ぎるとますます路面状況が悪く、川と海が近くなります。
津波に襲われて1階部分が流失し無残にもそのまま放置されている建物が多く現れるかと思えば、一方では新しく建てられた住宅や店舗も数多くあり、それらが混在した風景が広がっていて少々混乱してしまいます。
『同じ被災地でもこうも復興のスピードが違うのか...』 と、2年以上経った今でも被災地の厳しい現状が見て取れる環境でした。
自分の出来る範囲ですが、少しでも復興に向けてのお手伝いをしていきたいと思います。
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