皆様、こんにちは。
リバティヒルクラブ クラブライフプランナー課の藤田です。
自粛要請が継続中ですが、皆様は何をして過ごされていますか?
私は普段あまり出来ていなかった読書に向き合う時間を作っています。
その中で、先日読んで強く印象に残ったのが、中島敦の『山月記』です。
これは学生時代、現代文の教科書に載っていて、もしかすると皆様も読んだことのある作品かもしれません。
1942年、中島敦のデビュー作となった短編小説です。
唐(中国))の優秀な詩人 李徴が、人付き合いが苦手な性質や、他人の出世などにより自尊心が崩れ、家族を残して山中へ消えてしまい、不思議なことに虎になってしまいます。
虎として、理性が徐々に失われる中、古い友人でかつての理解者だった袁傪に再び出会い、やるせない境遇を吐露し、自嘲する李徴。
最後に自らの詩を残し、妻と子供への最後の言葉を残して、そのメッセージに袁傪は涙を流します。
学生時代、色々考えさせられた作品でした。
彼は自尊心が高い故、家族をも捨てた罰として虎になったという説もありますが、虎になった事で本物の詩人になれたという見方もでき、色々な捉え方がある作品だと解りました。
皆様もこの機会に、昔読んだ本をもう一度読み返してみてはいかがでしょうか。
きっと当時と少し違った印象を受けると思います。
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