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広報・制作課ブログ
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2012-01-27

三丁目の夕日

記事カテゴリー : レポート

東京タワー_PP20120201.jpg
東京タワー真下から撮影
(Canon EOS 7D+TAMRON SP 17-50mm F/2.8)

自由が丘三丁目交差点眺望_PP20120202.JPG
自由が丘三丁目交差点(リバティヒルクラブ横)からの夕景
(Canon EOS 7D+TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6)
自由が丘三丁目交差点クラブ屋上_PP20120202.JPG
屋上テニスコートにナイター照明が点き始めたリバティヒルクラブ
(Canon EOS 7D+TAMRON SP 17-50mm F/2.8)

1月21日(土)から公開されたロードショー「ALWAYS 三丁目の夕日'64」。
早速、封切り2日目に、妻と観に行きました。今回は、3D。


物語の舞台は、東京オリンピック開催の年、昭和39年(1964年)。
リバティヒルクラブからほど近い駒沢オリンピック公園も、完成した年です。
恐らく、40台後半から上の世代の方は、同時代を経験されているので、共感する部分が多いのではないでしょうか。
私自身は、まだお腹の中にいたので、当時を知っているか知らないかの微妙な世代ではありますが......。


映画のシンボル的存在の東京タワーも、随所に顔をのぞかせます。最近読んだ本「プロジェクトX リーダーたちの言葉」(NHKプロジェクトX制作班 今井 彰)を通じて、当時の建設の一端に触れる機会がありました。
東京スカイツリーが、今年5月22日が完成する予定だそうですが、これも一つの時代の節目と言うべきかも知れません。

1作目は、この東京タワーの完成した昭和33年(1958年)、そして3作目となる本作品は、昭和39年(1964年)という時期を明確に設定しています。
昨年10月に発刊された、速水健朗著の『ラーメンと愛国』の中でも、以下のような考察をしています。

......『三丁目の夕日』やラーメン博物館が再現した風景が1958年であることは、日本人が、58年から64年の間に、戦後と現代を分ける大きな隔たりを見出していることを表している。......

恐らく、『ALWAYS三丁目の夕日』2作ともに大ヒットしている要因は、この時代設定にあるのではないでしょうか。
因みに、同書は、「ラーメンから現代史を読み解くスリリングな試み!」とのキャッチコピーの通り、ユニークな切り口で現代史を著した本です。平明な文体でありながら、デミングに至るまで、奥の深い内容に踏み込んでいる本です。(これについては、後日改めてご紹介する予定です。)

話を映画に戻しますと、前2作と同様、笑いあり涙ありの心温まるストーリーですが、今回はとりわけ、昭和39年という時代性が作用してか、上映中、涙を禁じ得ませんでした。幸い、3Dメガネのおかげで、周りに気付かれずに済みましたが。

公開前からかなり話題になっている作品ですが、前2作のベースに、熟成させた素晴らしい映画です。


広報・制作課
新田康雄

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