健康のススメ - 第１１回『トレーニングの原則』 : スポーツフィットネスブログ

　運動の目的は人によりさまざまですが、より安全かつ効果的に運動するためには、誰にとっても「基礎知識」が大変重要です。そこで、今回より数回に分けて「運動・トレーニングに関する基礎知識」をお伝えします。
　今回は「トレーニングの原則」についてです。

　「トレーニング」は、みなさんの性・年齢・健康状態・体力レベル・運動の目的を基本事項として、時間や性格、運動の嗜好などの付帯事項も加えて考慮する必要があります（ジムアテンダントも、それらの点を把握してメニューをご提案しています）。
　そうしたことを踏まえて、トレーニングを安全で効果的に行っていくために守るべき、以下の原則があります。みなさんも、普段のトレーニングを振り返りながら読んでみてくださいね。

①全面性の原則
　特定の運動に限定せず、体力の諸要素をまんべんなく向上させ、心身のバランスのとれた全面的な体力づくりを心がける。

②意識性（自覚性）の原則
　目的を明確にし、自覚をもってトレーニングを行なう。ただ「何となく...」運動を行なうのではなく、「今、ここを動かしている（鍛えている）」と意識する。

③漸進（ぜんしん）性の原則
　運動負荷を日常生活のそれよりも少し強いところから始め、身体が運動に慣れるに従って、徐々に負荷を高めていく。急激に負荷を高めない。

④反復性（継続性）の原則
　長期間、規則的に運動を繰り返して行なう。また、運動を長期間にわたって安全に行なうための休養（運動疲労の回復）を取る。

⑤個別性の原則
　個人の健康状態と体力レベルおよび特性に応じて行なう。その日、その日で体調は異なるため、無理せず運動する。

　健康の維持・増進と、体力低下の予防と向上のための運動は、安全で効果的なことが第一条件です。みなさんもその点を念頭において、身体づくりをしてみてください。

　次回は「トレーニング効果に関する原理」をお伝えします。